不安を落ち着けるヒント
中医学では「心(しん)」が不安や驚きと深く関わるとされていて、自然災害や心配事があるときは、五臓の心にある、神(精神)の「心神(しんしん)」が乱れやすくなります。
心神が乱れると、眠れなくなったり、胸がドキドキしたり、食欲が落ちたり、なんとなく呼吸が浅くなることもあるかもしれません。
そんなときは、ゆっくり、丁寧に、自分を整えていきましょう。
まずは呼吸をゆっくり
不安なとき、人は無意識に呼吸が浅くなりがちです。そんなときは、意識して深呼吸してみましょう。
深呼吸で一番大事なことで、多くの方が忘れがちなことが、「吐くこと」です。まずふぅーーーーーっとしっかり息を吐くことから始めてください。吐ききったらお腹を緩める。すると空気が勝手に入ってきます。まずはそこから始めてください。
落ち着いたら、鼻からゆっくり吸って、口からふうっと吐く。これを何回か繰り返すだけでも、ちょっと心が少し落ち着くはずです。
香りの力を借りてみる
中医学では、香りは「神(しん)」を安定させると考えられています。ラベンダーや沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)などの香りを焚いたり、アロマオイルとして使ってみるのもおすすめです。香りを嗅ぎながら深呼吸。これだけで、心のざわめきが少し静かになりますよ。
香りは、ご自身が気に入ったもので結構です。落ち着く香りをすぐ使えるところに置いておくのがおすすめです。
あたたかい飲み物で心をほっとさせる
不安なときは、体も冷えやすくなります。温かいお茶、特になつめ茶や桂花茶(キンモクセイのお茶)などがおすすめです。なつめは心を養ってくれるし、桂花は気を巡らせてくれます。どちらも「ほっ」と一息つける、優しい味です。何もなければ白湯でもいいですよ。ゆっくり一口ずつ飲んでみてください。
日々のリズムを取り戻す
中医学では、心神を安定させるには「規則正しい生活」がとても大切。起きる時間、食べる時間、寝る時間。これをできるだけ一定に保つことで、心と体が少しずつ元に戻っていきます。これはどんな時にも有効なので、不調を感じたら、リズムを戻すことを意識した生活をしましょう。
最後にひとつ
「不安を感じるのは、あなたがちゃんと感じている証拠」です。無理に元気にならなくて大丈夫。立ち止まったり、泣いたり、ぼーっとしたりしてもいい。自分のペースで、ゆっくりと心を整えていきましょう。